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調査報告


情報連絡員だより


平成26年3月の報告 〜 消費増税に伴う駆け込み需要は限定的 〜


景況天気図 概況
全体
3月
曇り
建設関連や耐久消費財を製造する業種では駆け込み需要による繁忙がみられる反面、卸売業や商店街では、駆け込み需要の影響が少ない状況が窺える。また、4月以降の反動減や買い控えを懸念する声も多い。
製造業


曇り

食料品
小雨

パンの売上は昨年並みに推移するも、4月以降の落ち込みを懸念。菓子は昨年比、僅かに売上減。製麺は厳しい状況下、消費税の価格転嫁は比較的スムーズ。酒造は、値上げを行った影響で売上減少。

繊維・同製品
小雨

婦人服地は、テキスタイル展示会を終え秋冬用の受注に期待。輸出向けは厳しい状況。和装織物は、夏物商品の一部が国内生産に回帰。伊勢崎織物は服飾工芸品が安定的に推移。ニットは、駆け込み需要は見られず。繊維製品は納入先メーカーが生産調整に入り減産態勢となり受注減。

窯業・土石製品
薄日

生コンは、2月の雪害のよる出荷の遅れを取り戻し、出荷量は前年比増。コンクリートブロックは、駆け込み需要で各社1割以上売上が増加し、4月以降も納品残が続く模様。コンクリート製品は、駆け込み需要で繁忙。砕石は、販売価格は上昇傾向だが、輸送運賃が高騰し対応に苦慮。

機械・金属
薄日

駆け込み需要は落ち着き、反動による減速を懸念。富士重工関連は高操業が続き、当面、安定的な生産計画が続く見通しだが、二次下請以降の回復感は乏しい。採用の動きも若干出始めている。電機関連は白物家電の買い替え特需により好気配。

その他
薄日

製材は、製品単価が下落している。紙加工品は、自動車関連に加え、住宅関連や一般品も明るい兆しだが、駆け込み需要は少ない。段ボールシートの値上げは春先から夏以降にずれる模様。印刷業は年度末の官公需は受注増だが、競争激化と原材料高によって収益は悪化傾向。
非製造業


曇り

卸売業
曇り

卸売業は、売上が依然低迷し駆け込み需要の恩恵も少ない上、消費増税に伴うシステム変更等によるコストや労力の負担が甚大。農産物卸は、前年並みに推移する中、水産物卸を含め、4月以降の買い控えによる落ち込みを懸念。

小売業
曇り

中古車オークションは需要期がピークを迎える中、出品は好調だが成約率はあまり伸びず。燃料小売は仕入価格の上昇を小売価格へ適正転嫁できず収益圧迫。生花小売は大雪の影響による仕入価格の上昇と品目減少に苦慮。商店街は、駆け込み需要の影響は殆ど見られない状況。

サービス業
小雨

温泉旅館は、卒業旅行や家族旅行の宿泊が多い。不動産取引は、太田市では、駅周辺の住宅の空き家が増加し、建売、賃貸アパート、事業用物件ともに取引低調。建築設計は、職人不足による建設需要の落ち込みを懸念。

建設業
薄日

総合工事は、公共工事が最盛期を迎える中、材料価格の上昇や入手難に加え、熟練技術者や下請業者の確保に苦慮。電気工事は駆け込み需要で繁忙が続く。塗装工事は、工事量の増加で職人不足の状況。鉄構は需要堅調の動きに一服感、技能者不足、材料の値上げや入手難が顕在化。

運輸業
曇り

駆け込み需要で荷動きが良く車両不足の状況。特に、消費財や飲料水等が目立って増加。反面、野菜は大雪による不作で荷動きが少ない。小口輸送は、自動車部品関係は好調、一方食品、建設関係は減少、全体的には輸送依頼が増加し対応しきれない状況。

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